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田園都市線 Part2
田園都市線――それは神奈川県のベットタウンと都心とを結ぶ大動脈。
中央林間や長津田といった田園住宅街をぬけ、たまプラーザやあざみ野といった高級住宅街を抜け、溝口や二子玉川をぬけ、やがて渋谷の地下にたどり着く。
これは、そんな人口過密路線を使わざるを得ない状況のつるてつのある朝の物語である。

7:54
急行の止まらない市が尾駅では、とうぜん各駅停車に乗らなくてはならない。
朝の田園都市線は一本おきに急行が通る。とうぜん各駅停車しかとまらない駅は急行のとまる駅の半分の電車にしか乗れない。
しかも各駅停車はことごとく抜かれていく。
江田駅で、梶ヶ谷で、桜新町で・・・
朝の電車はただでさえ前の車両との間隔が狭まって徐行運転なのに、三本も抜かされる。
しかたなく私はあざみ野で急行に乗り換える。
鷺沼なんかじゃ乗り換えられない。混んでて乗れる保証はない。
青葉台やあざみ野やたまプラーザの住人と、江田や市ヶ尾や藤が丘の住人にはこんな格差がある。高級な土地とは、土地とともにそこにある利便性を買っているのだとつくづく思う。

8:30
だいたい二子玉川駅に着く。
ここで人がたくさん降りてたくさん乗る。
あざみ野から急行の仲間入りをした私は当然ドアのそば。降りる人に押し出されていったんホームに出なければならない。
ふと押し出された衝撃でMP3プレイヤーを落とす。
拾って振り返るころにはもう二子玉川から乗るお客さんで車内はいっぱい。OLのネーちゃんも生脚露出気にせず、ドアから片足はみだしながら何とか乗ろうとする。
それを駅係員が押し込む。痴漢、セクハラなんて言葉はいつの間にか消えている。

のりたくない

ってか乗れない。
私は結局二子玉川で一本やり過ごすことになる。
おとなしく各停にのればよかった。

ある人はこう言った。
”朝の満員電車は交通機関でなく輸送機関だ。あれは貨物列車なんだよ”

なんとか満員電車に乗れた人たちがドアに額を押し付けたまま渋谷に向けて発つ。
♪どなどなど~な~ど~ぉ~な~
思わず頭の中で流れる


つづく

え?続くのか?
続いちゃうのか?
もっと皮肉を込めて面白おかしく書こうと思ったのにただの愚痴になっちまったよ。こんなん続けても面白くないよぉ。
わたし本当に田園都市線が嫌いみたいです。
by tetringec | 2005-10-29 12:29 | 連載物その他
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